大事なことなので、3週続けて言いました。

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①眼鏡と花粉ときんぎょのはなし

由　　「あ、あきよしだ。おはよう。あきよしこそこんな所で何してるの？」

秋良　「ここは通学路で、今は通学時間帯だぞ。
　　　　　こんな時間帯にあやかしがうろうろしている事の方が非常識だ。
　　　　　少しは己の立場を弁えたらどうなんだ、狐面」

玉露　「………ン？」

水仙　「………アレ？」

祁門　「コノ眼鏡………ドコかで見たヨウナ………」

秋良　「………む？　その幼児達は………　ふ、ふ、ックシュン！」

玉露　「！！　そのクシャミは！！」

水仙　「アノ時のアブナイ眼鏡ダヨ！！」

祁門　「キャーッ！！」

由　　「え？　どうしたのみんな？」

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②記憶と散歩とむかしのはなし

嵯峨野「……この街……」

薙　　「なに？」

嵯峨野「随分様変わりしたんだな」

朔　　「知ってるんだ？　昔の空環のこと」

嵯峨野「久々に帰ってきたもんでな。ただ、澱んだ空気は昔から変わってねえ。
　　　　　 相も変わらず碌でもねえ街だぜ」

朔　　「なんか若気の至りで家出した不良少年みたいなコト言ってる」

薙　　「貴方もさっき同じような事を言っていたじゃない。
　　　　 案外気が合うかもしれないわよ、朔」

嵯峨野「ハ？　こんな暴れ馬と一緒にすんじゃねーよ」

朔　　「そうよ、薙。こっちこそ願い下げよ！」

薙　　「ほら、気が合っているじゃない」

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③夜店と家族とおやつのはなし

狭塔　「………ミコト様。こんなところで何をしておられるのです？」

黒狐　「あ、狭塔様………」

ミコト「おや、おとうさんが帰ってきたぞ」

狭塔　「？　何を………？」

ミコト「これ狭塔、おぬしはおとうさん役じゃ。
　　　　仕事から草臥（くたび）れて帰宅したところじゃぞ。
　　　　手土産のひとつも提げてこぬか」

狭塔　「？？　一体何の話です？」

黒狐　「さ、狭塔様、これはそのー………」

由　　「エート、いま、みんなでおままごとして遊んでたんです。ね？」

狭塔　「ミコト様………急にお姿が見えなくなったと思えば、
　　　　　こんなところで児戯に興じておられたとは。早く本殿へお戻りください」

ミコト「いーやーじゃ。お前の話はつまらぬし、その眉間の皺も見飽きたわ。
　　　　今日くらいここで由達と遊んでいてもいいじゃろう」

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続きは是非、手に入れてお聞きくださいませ。