収録を終えられての感想をお願いいたします。
以前にもドラマCDで演じさせていただいたんですが、やっと本編を収録して灯吾として一通りストーリーを追いかけることができて、ようやく「あかあか」をやったなという感じです。
ご自身が演じられた
灯吾に関する印象をお聞かせください。
最初は急に近づいてきた由と秋良が怪しいせいもあって心を閉ざしているんですが、ちょっとずつ心を開いていくにしたがって、灯吾の性格の良さがじわじわと表れてくるんですよ。みんなでご飯を食べるシーンがあるんですが、そこで「もうすっかり友達なんだなぁ」と嬉しくなって、この3人が仲良くなれてよかったなと率直に思いましたね。
それから灯吾は妹をとても大事にしていて、父親に対してもツンツンしているようで常に心配しています。そういう自分の周りにいる人間をすごく大事にするところが魅力ですね。
印象に残ったシーンや、
お気に入りのセリフがありましたらお聞かせください。
あかあかの世界では、あやかしの側と人の側で相容れない部分があって、絶対的な解決ができないんですね。メインになっているのは由や灯吾の話かもしれないけれど、そういう世界観の主軸が嵯峨野や過去にまつわる話だと思っているので、クライマックスになってその過去が明らかになっていくシーンは、台本を読んでいてとくにぐっときました。嵯峨野がキャラクターとして好きというのもありますが、由対嵯峨野という図式がいいなと思います。
今作の物語展開でも重要な要素のひとつである「食事」。
水島さんなら食事の相手に誰を選びますか？
好感がもてるという意味では黒狐かなぁ。兄貴分だと言っているけど、基本的な外見は小動物でかわいいので。それから、なんだかんだと気にかけてくれて、こっちが何かしてあげるとすごく喜ぶし反応がいいので、一緒にいて飽きないだろうなと思います。「なにかあったときに俺が守ってやらないと」とちゃんと言えるところも好きですね。
ゲームの舞台である空環市では不思議なことが
たくさん起きているのですが、
何か不思議な体験をされたことはありますか？
5年くらい前に、金縛りにあったことがあります。そのときは「くる」という予感がした後になったんですね。寝ているときに目が覚めてそういうことになったので、ちょっと夢か現かわからない部分もあるんですが、なんとなく黒い影がやってきたような感覚がありました。それがおさまった後にまた予感がして、本当にもう1回金縛りになったんですよ。1回目はパニックでしたが、2回目は覚悟ができていたのでとりあえず取り乱さずに「落ち着け」と思っていたら、寝たのか気絶したのかふと意識がなくなっていました。単に疲労のせいだったのかもしれないですが（笑）。
ファンの皆様へ
メッセージをお願いいたします。
あやかしと人の間では共存しえない部分がありますが、どちらの立場に立つのか、どのキャラクターが好きかによって見方も変わってくると思います。声がついたことによって、そのキャラクターへの想いもより深くなるんじゃないかと思いますので、いろんなルートをクリアして最後になにを思うのか、ぜひ考えていただけたら嬉しいです。
